3学期スタート
冬休み反省と新学期の抱負を述べる学年代表
三学期始業式式辞より
淑気満つ 校長 脇田武志
あけましておめでとうございます。
新しい年を迎えて,顔を上げているみなさんの顔が輝いています。新しい年にやる気に満ちていることを「淑気に満ちている」と言います。(「淑気」:新年の季語の短冊を示す。)まさしく,「淑気満つ顔を上げたる始業式」です。今の気持ちを忘れず1年間過ごしていきましょう。
さて,今年は,明治維新150周年の年です。
鹿児島は,西郷さんをはじめ、大久保利通など、幕末・明治維新に多くの偉人を生み出しました。薩摩藩には、独特の「郷中(ごじゅう)」と呼ばれる教育法がありました。「郷」というのは、当時の行政における最小単位で,33ほどの郷中で教育していたそうです。
郷中の特徴は、武芸や学問を学ぶのに,先輩が後輩を指導し、同輩は互いに支え合う形を取ります。そうすることで、自らが生徒であり、教師でもあり、学びつつ教え、教えつつ学びながら、郷中のみなが一丸となって成長していたそうです。川床中も同じように先輩が教え,同級生同士励まし合う環境のある学校です。そのよさを今年も継続していきましょう。
西郷さんが学び育った郷中は、その優れた教育の仕組みによって、たくさんの素晴らしい人材を、世に輩出することができました。
郷中教育の中でも、最も大切とされた教えが三つありました。(短冊を出しながら)
「負けるな」 「嘘をつくな」 「弱い者をいじめるな」 です。
「負けるな」は,自分に負けず頑張っているか?
「嘘をつくな」は,他人にも自分に正直に行動しているか?
「弱い者をいじめるな」は,まわりの人を思いやって,自分も大切にしているか?
長島町は,3つの自立を,教育の最終目標としています。それは,「生活の自立」「学びの自立」「社会性の自立」です。「負けるな」「嘘をつくな」「弱い者をいじめるな」は町の3つの自立にも関係します。「頑張っているか」「正直に行動できているか」「思いやりを持っているか」自分の行動を振り返る視点の1つにしてほしいと思います。
これから,気温も低く寒い時期が続きます。2学期までみんなで協同して永続(校訓)してきたことの集大成としての3学期を,目標を持ち,時間を大切にした生活を送り,しっかりと健康(校訓の1つ)にも気をつけて,お互いを大切にし,高め合い,様々な困難にも「負けない」川床中生でいてくれることを期待しています。
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